ねぷた団体という組織の運営「ワンマンによる決定か?グループでの合意形成か?」

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ねぷた団体は、基本的にボランティアな組織です。

一般的な会社組織とは異なり、参加する事でみんながみんな給料をもらえるわけではありません。

ですが、やはり100人以上が集まったりして、何か一つの目的に向かうわけで、そういう意味では組織です。

「ねぷたが楽しい」という気持ちが、会社で言えば、みんなに与えられる給料みたいなもので、

その気持ちがあるから、「ねぷた」の名のもとに人が集まるわけです。

ですが、「楽しい」のウラには、必ず苦労があります。

ねぷたの準備制作作業とか、後片付けとか、人間関係とかとかとか。

「楽しい」と「苦しい」は同じ量が存在してて、バランスをとっています。

そのバランスの取れた天秤から、「楽しい」だけをもっていく人がいたらどうなるでしょう?

誰かが、「苦しい」だけをもっていかなければならなくなります。

「楽しい」がもらえなかったら、仕事でもない「ねぷた」に参加したくなくなってしまいますよね。

つまり、何が言いたいかと言うと、

ねぷた団体は、給料をもらえる会社のような組織ではないが、義務と責任は発生するということです。

ねぷた団体に集まる人間の全てが、これを認識できていることが理想です。

ですが、、、目には見えない「気持ち」をやりとりするわけで、これは簡単ではありません。

ならば、ワンマン決定のトップダウンでルールをたくさん作って、それを守ってもらおうと考えたところで、

「楽しい」とか「苦しい」とかの、みんながそれぞれに感じ方が違うであろう「気持ち」にルールを適用するのは、非常に困難です。

だから、みんなで話し合って合意を一つ一つ作っていく方法が必要だと思っています。

ワンマンによるトップダウン決定は、決してルールづくりには向かないと思っています。

一人の価値観によるルールは、ねじまがったものになりがちです。

だから、みんなで話し合って、ルールではなく、合意つまり「みんなで納得」する必要があると思っています。

そういう合意が積み重なると、そこに信頼関係が生まれるはずです。

その、信頼関係があればこそ、

いざというときの、ワンマンによるトップダウン決定が生きてきます。

ワンマンによるトップダウン決定は、現場での瞬時の判断では非常に有効です。

ですが、信頼関係のない組織では、現場での瞬間的ヒラメキは活かされないということです。

だから、ルールを作るより、

みんなで話し合い、みんなで試行錯誤して、「みんなで納得」という合意を得ることがとっても大事だと思っているのです。

そんな、「Hissatsuらしさ」を醸成したいなと思っています。

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中川俊一 執筆コラム

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