うちの団体は、弘前では珍しく、歌舞伎を題材にねぷたを作ることが多いでのです。
ところで、「歌舞伎=かぶき」という言葉の語源を知っていますか?
実は、漢字は当て字なんだそうです。
語源は、「傾く=かたむく」なんです。この言葉、古語では「かぶく」と読んだそうです。
これが名詞になって「かぶき」となるわけです。
古くからの伝統的な様式に、考えを安定させるのではなく、考えを傾けて、革新的な要素を取り入れていく。
こんな精神性があるのだそうです。
この精神は、芸術の分野では、当然の考えなのかもしれません。
時代によって鑑賞する側の「美しい」の価値観はいかようにも変化していくわけですから。
作る側や見せる側が、価値観の変化についていけなかったら、その文化は消滅してしまうでしょう。
続かないということは、伝統にもなりえないですね。
話を「ねぷた」と合わせましょう。
ねぷたは、お囃子という音楽や、立体造形という美術を含み、そして、運行は身体表現と解釈することが出来ます。
つまり、ねぷたは総合的な芸術表現と言えますね。
であるならば、歌舞伎の精神性「傾く」がしっくりきそうですね。
「ちょっと待った!!!」という声が聞こえてきそうです。
「ねぷたは祭でしょうよ!!!」
さて、それは本当にそう言えるのでしょうか?
この続きはまた次回(●^o^●)