答え:○
組ねぷたのに彩色される墨は、紙を水平面に置いて描く平面の描写とは異なり、
時には縦に、時には天地逆に描くことが多い。
その際に、墨がたれてしまうのを防ぐために、より粘度の高い濃墨を用いる。
同様の技法で、墨に水性絵の具の黒や木工用のボンドを混ぜて粘土を上げる場合もある。
(こちらの方がコストは安いが、墨のほのかな青みや緑みは消えてしまう。)
一般的には、墨入れの作業を行う際は、組ねぷたが揺れないように他の作業は行わず、
担当者のみで静寂の中、粛々と作業が進められる。
以下余談。
しかし、我が団体では、墨入れの最中も同時進行で、組ねぷた周辺の作業が進められる事も多い。
その際、墨の細かい描写の部分に筆を入れる瞬間に、
「全員動くな!」などという不条理な命令が出ることもしばしばあったりする。(*´з`)