今回は、浅草ねぷたの担い手について説明しましょう。
我々の団体では、ねぷたの制作と運行を担当しています。
しかし、浅草ねぷたのような大きな事業を担うには、我々の団体だけでは大変です。
今年から、弘前ねぷた参加団体協議会を通じて、
様々なねぷた団体にも呼びかけを行い、浅草ねぷたに参加して頂きました。
我々の団体のほかに、6つのねぷた団体の方々が参加しています。
浅草ねぷたという緊張感のある現場を共有することで、
ねぷた団体を越えた友好の絆が育まれています。
浅草ねぷたは、ねぷた団体の情報共有の機会としても捉えることが出来るんです。
さらには、うちの団体の人的ネットワークを最大限に使って、
専門的技術者の方々にも参加して頂きました。
演劇の舞台監督、大道具、大工、建築士、アーティスト、みんな超一級の腕前です。
こうして、ねぷたを通して人と人の和が広がっていく。
ねぷたの醍醐味ですね。
それから、忘れてならないのが、子どもたちです。
弘前から子どもたちも参加しています。
でも、子どもたちの旅費は支給されないので、みんなで節約をして捻出します。
次代を担う子どもたちにも貴重な経験を積ませたいのです。
さらには、津軽地方出身関東在住の方々によって組織された
津軽ひろさき応援隊の皆様が50人以上参加して下さっています。
これに、浅草のまちの方や弘前市役所などの方々も加わります。
こうして、浅草ねぷたに集結した人員は総勢200人以上、老若男女、官民問わず、弘前在住も問わず、
唯一の共通する点は、「弘前ねぷたへの愛」だけ。
連なったねぷた灯籠は5台、隊列は150メートル。
スカイツリーを望む雷門通りで一直線に並ぶ様は壮観です。
なんだか、最高にうれしい瞬間なのです。