2011年制作本ねぷた《不動の祈り》です。
この年は、3月に震災がありました。
世界中から「Pray for Japan」が寄せられる中、我々にできることは?
そんな自問自答をしながら、4月の末に制作するねぷたの題材を変更しました。
我々にできること、それは祈ること、そして表現すること。
それに気づくことができた時、「ねぷたを作る」という行為に、今まで感じたことのない「使命感」を抱きました。
「剣か?索か?」
不動明王は、邪を祓うときに、剣で退治されるか?索で縛られ反省するか?と問うのだそうです。
しかし、ねぷたの不動明王にはあえて剣は持たせませんでした。
地震なまずを退治することはできません。
せめて、策で捕え、大きな拳骨で仕置きをする。
そんな前向きな力強い「祈り」を表現させて頂いたのです。
「がんばろう日本 がんばろう東北」