さて、今日はまずこんな質問「どうして、ねぷたに墨を入れるんでしょうか?」
皆さんはなんと答えますか?
「それがねぷただ!」「昔からそうだったんだ!」
と、考えるのは簡単です(#^.^#)
今日は、その理由を説明しましょう。
ねぷたは、中に照明が入りますよね。
表面の和紙がその光を通して、全体が光りますね。
つまりそれは、ねぷたが発光体であるということです。
でも、ねぷたではない皆さんの身の回りにある物体は光りませんよね。
ある物体が「見える」ということは、めんどくさく言うと、
その物体に光があたり、物体が反射した光を目で感知する。ということです。
その時、光の当たる方向で、その物体には必ず影が生じますね。
正確には、光の明暗が生じますね。
人は経験的に、その明暗を目で感じることによって、物体に触らなくても、その形がわかるんですね。
さて、話をねぷたに戻しましょう。
ねぷたを見るのは夜ですね。基本暗いですね。
だから、ねぷた内部の照明で見えるようになりますね。
でも、中からの光で全体的に光って見えます。
影の部分が無いです。
だから、経験的にその物体の形を、はっきりと認識することができないんです。
発光体には、光の明暗が生じにくいからです。
だから、墨を入れる必要があるんです。
墨で影というか闇の部分を作るわけです。
そうすると形を認識しやすくなり、カッコいいねぷたになるというわけです。
同じような原理のものが、身近にもありますよ。
テレビでみるアニメです。
テレビは光を発する発光体です。
アニメは絵の集合体ですね。
アニメって輪郭線が黒でしっかり描かれています。
そうしないと、とっても見えづらくなるからです。
おわかり頂けたでしょうか(●^o^●)