配電
内部照明の電気部材に関しては、津軽のねぷたも、中国・台湾の花燈もあまり変わりません。
様々な大きさのソケットや電球(白熱球、蛍光電球、LED電球)を使い分けています。
ただ一つの部材を除いて。。。
一つだけ違う部材とは、「LED照明ケーブル」です。
中国・台湾ではこれを結構多用します。
中国では、外側にもつけちゃいます。
でもって、点滅しちゃうんです。
これが、結構美しいんです。
花燈では、表面に布を貼ります。
布は直角に糸を織って作りますよね。
なので、結構内側の電球が透けて見えちゃうんですよ。
この透けて見える電球を逆手に取ってるんですね。
全ての電球ではなく、一部の電球だけを点滅させると、
なんだが、花燈が鼓動しているというか脈動しているというか、生きてるような感じがするわけです。
これを、和紙を貼ったねぷたでやるとどうなりますかね?
ん~たぶん、和紙は光を透過もしますが、中の繊維が不規則なんで、反射もするんですよね。
だから、電球が見えずに全体が均一に光るわけです。
この状況で、内部照明を点滅すると、、、
明るい→ちょっと暗いを繰り返すことになりそうです。
あまり、ねぷたではおススメできないかもしれません(●^o^●)
本稿は、日本学術振興会科学研究費助成事業である「日本および東アジアの人形燈籠(lantern)制作技法の比較分析」(研究課題番号25770055)の研究成果の一環を報告したものである。