骨組み
骨組みは、津軽では直径4~2㎜くらいの針金を使いますが、
中国・台湾では10~2㎜の太さを用います。ちょっと太めです。
ねぷたは、木工用ボンドを糸に絡めて止めますが、
(うちの団体は電気配線用結束バンドがメインですが、、、)
中国・台湾では、電気溶接しちゃいます。すごい丈夫です。
津軽のねぷたでも、針金を流線的に組み上げる組み方が増えてきましたが、
(勝手に名付けて流線組みと呼んでます(●^o^●))
中国・台湾でも、流線組みを使います。
むしろ、主流の技です。でもって、一味違います。
また後で説明しますが、花燈は表面に貼る素材が、ねぷたのように和紙ではなく、布なんです。
和紙は伸縮しませんが、布は伸縮するんで、考えようによっては貼りやすい。
だから、流線組みもちょっと違います。
雲の骨組みですが、人形ねぷたは、らせん状(ある意味流線組み)に組んだ針金を、コマ割りも兼ねて、横につないでいかないといけないですよね。
(上の写真は、ねぷたの骨組のみ状態)
でも、花燈では、らせん状に組んだ針金を表面からは見えないように、内側に針金を伸ばして止めます。内側には電気を固定するのも兼ねる荒い骨組みが組まれているんです。
この荒い骨組みから、針金を伸ばして流線組みの針金を止めているんです。
だから、表面に骨組みの余計な影が出ないというわけです。
(写真は、花燈の完成後、内側から撮影したもの。)
クジャクの羽や龍のウロコも、羽やウロコの形で針金を組んでいきます。
ん~実に興味深い(*^-^*)
本稿は、日本学術振興会科学研究費助成事業である「日本および東アジアの人形燈籠(lantern)制作技法の比較分析」(研究課題番号25770055)の研究成果の一環を報告したものである。