ねぷた運行における子どもたちの安全確保のために①前灯籠

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最近、子ども連れの交通機関など「公の場」での、マナーについて様々な報道・議論があります。

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この議論を、ねぷた運行について考えてみたいと思います。

《制作については、以下クリック》

 ねぷた小屋は子どもたちの居場所になり得るか?

うちの団体では、とても嬉しいことに10年ほど前からベイビーブームが続いています。

それまでは、主力世代がちょうど未婚であったため、ねぷた運行に小さな子どもたちは参加していませんでした。

その後、おめでたい話が続き、子どもたちをいかに安全にねぷた運行に参加させるかを議論し、取り組みを続けてきました。

 

まず最初に、運行中の「抱っこ」を禁止しました。

転倒時の怪我を防止するためです。

そして、「三歳児未満はベビーカーに乗せる」としました。

回避行動する際、スムーズに動けるようにするためです。

運行隊列における位置は、一番前とし、そこで群れになってもらいました。

子どもたちが泣いてしまった場合は、一度運行隊列から離れ、歩道に避難と決めました。

 

その後、子どもたちの数がさらに増えたため、

子どもたちが搭乗できるタイプの前灯籠を作りました。

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弘前ねぷたの運行隊列では、

「町印」と呼ばれる団体名を示す前灯籠が先頭を歩きます。

これを、子どもたちが搭乗できるようにしたのです。

よく保育園児の散歩で見かける「避難車」のアイディアを取り入れたのです。

昨年は5人ほどの子どもたちが搭乗しました。

ホントに小さい子どもは、ベビーカーごと搭載しています。

泣いたときは、親御さんも搭乗してあやします。

 

先日、このBaby‘s前灯籠のさらなる安全対策について団体内で議論しました。

柵の高さと材質については、子どもたちの身長を考慮し策を改良、木材にクッション材を設置することにしました。

また、親御さん同乗の際に重量が一気に増すので、それを考慮した補強と人員配置をとることにしました。

 

小さい子どもをねぷた運行に参加させることについては、様々な考えがあると思います。

でも、「参加したい」という要望に対し、しっかりと安全対策を整えて、応えていきたい。

我が団体では、その努力を全く惜しみません。

それが、ねぷた文化の担い手としての責務であると考えています。

 

 

 

 

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中川俊一 執筆コラム

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