こないだは、ねぷたに墨を入れるのはなぜかを書いたので、
今日は、ロウの必要性を整理しましょ(●^o^●)
ねぷたに入れるロウには、6つの効果があります。
①色止め
色と色が混ざらないように、区切りとなる個所に入れますね。
②服の模様
無地の服だと地味なんで。
染物の技法でろうけつ染めという技法があります。
もしかしたら、これをねぷたに応用したことが始まりかもしれません。
③墨線の強調
墨と色がぶつかると、墨が見えにくくなります。
だから、墨線の片側にロウを入れるんです。
④光の透過を高める。
ロウを入れるとより多くの光を透過します。
なので、ロウで点をたくさん打ちます。
ねぷたの服の模様のすきまとかに入れますね。
昔は、内部照明がろうそくでしたから、少しでも明るくしたかったのでしょう。
その名残が、ロウの点描なんですね。
でも、今は内部照明が明るいので、入れすぎは注意!(^^)!
⑤半透明な質感の描写
人体で言えば、白目とか爪とか歯とか。
⑥毛の流れの描写
普通の人体の黒髪にはあまり使いませんが、
白髪とか、金髪とかのときに、よく使います。
墨で描くと、存在感が強すぎて、白とか黄という弱い色とマッチしないからです。
とまあ、こんなところです。
しかし、ロウなんて燃えやすいものをねぷたの表面に入れようとよく考えたものです。
まあ、内部照明にろうそくを使っていたころは、燃えやすいとか気にしなかったんでしょうね。
僕は、ロウが入ると、ねぷたに温かみが出るような気がします。
それから、ロウを熱するにおいが、昔から大好きです(●^o^●)