浅草ねぷたの奇跡 第2回 「さしまた」

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今日は、「さしまた」について説明しましょう。

まずは、言葉。日本語では正確には「さすまた」が正しい表記ですね。

最近では、距離をとったまま不審者を抑え込むものとして、「刺股」をよく見かけますね。

 

これを津軽弁で発音すると、「う」の母音が「い」に近くなります。

(津軽弁の母音は、7~8音あるとも言われています。)

なので、うちらの団体では、昔から「さしまた」となっておりました。

武器としての「さすまた」との混同を防ぐために、ここは「さしまた」と表記することにします。

 

さて、本題。上の写真のかたすみに映っている紅白のテープが巻かれた長い棒がさしまたです。

材料は、主に竹材です。

滑り止めと補強と化粧を兼ねて紅白のビニールテープを、うちでは巻いています。

竹の直径は6~7㎝、長さは長いもので4500㎜ほど、短いので3500㎜ほどあります。

 

さしまたの役割は、ねぷた運行の妨げになるものからねぷたを守ることです

最も多い仕事は、電線を上げることですね。

浅草のまちは、一部で電線地中化がまだ進んでないので、さしまたが大活躍します。

 

実は最近、弘前のまちで電線地中化が進んでおり、さしまたの仕事が少なくなってきています。

でも、電線が無いからと言って、さしまたを運行に起用しないという考えは全くありません。

その理由は、ズバリ「見栄えがいい」から!(^^)!

だって、運動神経・バランス感覚抜群のイケメンたちがねぷたを守るために一所懸命走りまわり汗を光らす。

これが、絵にならないはずがありません。だから、うちの団体での起用人数は基本5人です。

 

ねぷた運行中、やっかいな障害物の下に、さしまたが5人勢ぞろいすると、

フラッシュが一斉に焚かれて写真撮影会みたいになります(#^.^#)

でも仕事もしないで、ただ5人が走り回るのも微妙ですよね。

そこで、最近の弘前ねぷたまつりでは

さしまたは看板や信号機などの障害物の位置と高さを

ねぷたを引く人たち(先導・前かじ)に知らせるということを仕事にしています。

 

ねぷたを動かす指示は先導(扇子持ち)が出しますが、

実はこのポジションの人は運行中、ねぷたの前にいてねぷたの方を向いています。

つまり後ろ向きに歩いているのです。

なので、前方にある障害物を発見するのが遅れると、大変なんです。

なのでさしまたが前を走り、障害物を事前に発見して、

そこに立ち、マーキングして知らせるわけです。

 

彼らの仕事によって、うちの団体の先導はねぷた全体を盛り上げるという仕事もできます。

これが、さしまたの基本的な仕事です。

それでは、さしまたの応用的使い方も公開しちゃいましょう。

 

ここ最近、弘前でのまつりの際、

信号の車両感知器に触れると怒られるようになりました。

そこで、その対策として、障害物がどかないなら、ねぷたがどけばいいと考え、

人形ねぷたに部分的なからくりを作っています。

 

前回説明したように、うちの団体では機械仕掛けは禁止しているので、

このからくりをねぷたを運行しながら起動できるように、さしまたで操作しています。

さしまたの仕事も出来て、一石二鳥です。

浅草では、このさしまた起動のからくりがないと運行できません。

 

もう一つ、それは「光らないけどとても長い誘導棒」としての使い方です。

赤く光って車の誘導などを行うのが誘導棒ですが、こちらの指示を聞いてくれない方々も多いです。

でも、ねぷたの脇を猛スピードで徐行無しで通り抜けるのは本当に危険です。

そんな時は、さしまたを横にして、道路を一時的に封鎖します。

 

誘導棒の指示を守らず、すり抜けていく方々も、

さすがに長さ4500㎜のさしまたが横になっていると隙間がありません

(ねぷたの安全が確保され次第、

通行止めはなるべく早く解除するようにしてはいますが、

基本的に運転中に前方にねぷたを見かけたら、迂回をお願いしたいと思います。)

 

(ねぷたの梶棒には、常時20人ほどの人員が配置されています。

万が一接触すると、20人以上の人員がケガをします。

大変なことになってしまいます。何卒、徐行運転をお願いします。)

 

(まつりは、地域の貴重な、

そして代わりのきかない資源です。地域の方々の優しい対応を切に願います。)

 

あ、、、話が大幅に脱線しました。。。この辺りはまた別の機会に筆を執りたいと思います。

話を戻して、この光らない長い誘導棒としての使い方ですが、

浅草での運行の際に、非常に有効です。

それは道路を封鎖する使い方ではなく、ねぷたの隊列に歩行者が入り込むの防ぐために、

隊列と平行にさしまたを横にしてガードしています。

 

浅草のメインの通りである浅草寺の仲見世は、常時観光客であふれかえっています。

弘前で言えば、カルチャーロードをしている土手町にねぷたを通すみたいな感じです(゜゜)

お客様とねぷた隊列をさしまたで仕切ることによって、安全な運行が可能になっています。

 

最後に、うちの団体では、今年の浅草ねぷたで、2人の女性のさしまたが起用されました(●^o^●)

しかしながら、残念なことに写真がないのです_(._.)_

さしまたは、運行中機敏にあちこちと動き回っているので、写真に納まらないことが多いのです”(-“”-)”

 

 

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中川俊一 執筆コラム

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