懐かしの写真集ー2010-1「奇跡の雨ぼかし」

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写真は、2010年 本ねぷた 《金剛喝采飛龍閃閃》です。

この年は、まさに奇跡の年でした。

そう、あの幻と呼ばれた「雨ぼかし」が見事に発生したのです。

上が、初日の様子です。金剛力士の鮮やかな赤が目を引きます。

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それが、8月4日の強い雨に当たります。

炎が燃え上がるような赤です。

そして、翌日、再び赤を着色したものがこちら!

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赤の奥にゆらめく炎のような「ぼかし」がかかっています。

これが、勝手に名付けて「雨ぼかし」です!!

人間の手では再現できません。

私なりの分析をしておきます。

この年の、この赤には、色の彩度を落とすため、ごくごく少量の緑を混ぜていました。

こうすることで、赤黒い落ち着きのある色にしたのです。

ちなみに使用しているのは、染料です。

それが、雨にきれいに当たったことで、ねぷたの肌にしっとりと水が張りました。

赤はぼかしやすい、つまり色落ちが早いんです。おそらく色の粒子が小さいのではないかと。

緑は多少ぼかしにくい、つまり色が残りやすい。おそらく色の粒子が大きいのではないかと。

この条件で、赤の色は、重力に従い、薄く張った水の中を落ちていきました。

しかし、その赤に均一に配合されていた緑は落ちにくく、不均一に残ったと考えられます。

8月4日の雨が上がった直後のねぷたは、写真で伝わるか微妙ですが、運行中に遠目で見ると本当に燃えているように見えました。

本当に美しかった。

しかし、重力によって落ちたので、ねぷたの上を向いている部分ほど色落ちが激しく、そこを翌日、薄い赤を再度着色しました。

今でも、こうして3つの状態の写真を見ては、この奇跡に感謝しています。

さて、皆さんは、どの状態の色具合が「美しい」と感じます???

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中川俊一 執筆コラム

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