「ねぷたの今を考える」第3回

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「ねぷたコンテストについて」

今回の調査では、毎年弘前ねぷたまつりにて行われている「ねぷたコンテスト」への意欲感心についても各参加団体から現状を伺っている。

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それがグラフで示したデータである。調査結果によれば、意欲のある団体は全体の4割、具体的な取り組みを行っている団体は3割にとどまった。

ねぷたコンテストの役割の一つとして、ねぷたの準備制作や合同運行参加への意欲向上が挙げられるはずである。

しかし現状ではこの役割を果たせているとは言いにくい。

大学主催の「ねぷた勉強会」では、様々な意見が挙がった。

コンテストへの意欲が低い参加団体からの声としては、

「団体運営の苦労が多く、コンテストに向けた取組が出来ない。」、「まつりを楽しむことが大事であり、審査の事はあえて考えない」など意見が挙がった。

また、コンテストへの意欲が高い団体からは、「より上の受賞を目指すことで意欲は高まる。」といった声が挙がる一方で、

「受賞を意識しすぎて、ストイックになりすぎ、人間関係がギクシャクすることもある。」という声もあった。

さらには、意見が、主催団体が示している審査基準の「推奨する事項」に及び、伝統的な道具として挙げられている、

さしまた(電線などを上げる道具)に対して、「運行コースに上げる電線がほとんど無いのに、無用の道具をなぜ推奨するのかわからない。」といった声もあった。

伝統の継承といった役割を考慮した上での推奨事項ではあろうが、参加団体の意見とは食い違いがあるようだ。

勉強会では、津軽地方の他の市町村のまつりコンテストで導入されている、制作賞や囃子賞、運行賞などの部門別の賞についても検討がなされた。

参加団体の中には、全ての部門で取組が出来なくても、一部門に限定して意欲的に努力工夫を重ねている事例も多いであろう。

このような団体にとっては、部門別賞は、コンテストへの意欲関心を高めるのではないかと意見が上がる一方、

「誰が審査をするのか?」、「審査ができる専門家を集められるか?」という意見も挙がった。

また、「知事賞(現在の最上位の賞)のネーミングがわかりにくいのではないか。」という意見もあった。

確かに、弘前市で開催されるねぷたコンテストの賞に県知事が採用されているのは、地域外からの観光客にはわかりづらいであろう。

海外からのインバウンドの観光客を考慮すればなおさらだ。

 

 

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中川俊一 執筆コラム

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