「ねぷたの今を考える」第4回

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「合同運行について」

弘前ねぷたまつりの合同運行では、道路使用許可を出す警察署によって、終了時間が午後十時までに定められている。

しかし、参加団体数の増加も一因となり、終了時間を超過する事態が2011年まで発生していた。

2012年度調査では、この時間超過の防止策として、「運行のスピードアップ」、「コースの変更」、「一日当たりの参加団体数制限」の三つについて賛否を伺った。

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グラフをみると、スピードアップと団体数制限については、全体の4割強が反対、3割強が中立という結果が得られ、いずれも賛成意見が最も少なかった。

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コース変更については、反対意見が最も少なかったが、4割強が中立の立場をとっており、3つの防止策の中では、最も賛成意見が多かった。

しかし、いずれの防止策についても、中立の立場をとる団体の割合がかなり高く、これらの防止策のいずれも安易に実行に移すことは難しい。

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また、「合同運行に新しいアイディアや企画を導入する必要性」についても賛否が半々に分かれるという調査結果が得られている。

どうやら、この問題の解決には、まつりに関わる様々な団体による腰を据えた十分な協議が必要とみられる。

大学主催のねぷた勉強会においても、様々な意見・提案が挙がった。

「ねぷた展示、自由運行、複数の運行コースの同時進行」といった革新的試みから、「合同運行解散地点を変更、もしくは複数設ける。」、「町内運行においても主催団体からの奨励金を交付。」など、

現在の体制のまま実施できる企画まで、多くのアイディアが出された。

その中で、最も実現に近いものとして、「早めに参加団体の希望参加日を募り、主催団体で調整を図る。」という意見があったが、

その場に主催団体の方も参加していたこともあって、2013年度実行された。

また、時間超過の事態が発生していたのは、2011年度までで、昨年度の合同運行では発生していないことから、

「昨年度は主催団体と参加団体との意識共有による連携が功を奏した。」という意見も挙がった。

まつりに関わる全ての人の意識の共有、これこそが、問題を解決する唯一の道筋であろう。

弘前警察署による時間制限は、合同運行以外にも待機場所への集合時間が定められているが、

そのどちらについても、参加団体という担い手が、議論に不在のまま規則や対策が考えられることだけは、あってはならない。

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中川俊一 執筆コラム

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