「ねふた―その豊かさとは何か」第6回 

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技としての「ねふた」の可能性

このように、立体造形としてねふたを考えてみると、その技法はとても個性的でありオリジナリティが高い。

もちろん、日本各地には同様の技法を用いた灯籠と呼ばれる立体造形が存在している。

しかし、巨大なサイズ、発光体の特性を考慮したデフォルメ、形の複雑さ、そのどれをみても、ねふたの技法はトップクラスといえる。

その証拠に、ねふたの技法は日本各地にそして海外にも輸出されている。

津軽で制作されたねふたが、各地に運ばれ、文化交流やPR事業に活用されている。

また、ねふた制作の技術をもった人が移住し、その地の祭りの山車の飾りを制作している事例もある。

あるいは神社の山門の飾りを、ねふたの技法で制作している事例も複数存在する。

さらには、芸術系の大学の演習授業に取り入れられた事例もある。

もはや、ねふたは灯籠の名称の一つというより、立体造形を制作する技法の一つといっても良いと思う。

この「ねふた」という技によって作られた人形ねふたや扇ねふたの美しさを身近に観賞できること、その制作作業に参加できることが、

この地域の「豊かさ」と考えることができるのではないだろうか。

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中川俊一 執筆コラム

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